MOKU'S Blog

書きたいこと書きます

医療からITへ

 

 

 

 

 どうも、もくずです。

 右腕骨折と仕事を始めたことが原因でなかなか更新する機会がとれなかったのですが、あまりにも放置しすぎるのはということでそろそろ……。

 

 僕は元々、医療系の国家資格を取得して病院で仕事をしていたのですが、先月まったく毛色の異なるIT業界へ未経験で入社することとなりました。3ヵ月ある研修の内、1ヶ月が終了したので経過報告をと思い立ち、それならば転職経験談的なことまで書いてしまおうと。職場環境が劣悪でITに転職したいという方に向けて、少しでも参考になれば幸甚です。

 

転職編:未経験でITへ、需要はあるか

 理系とはいえ生物専攻、陰キャみたいな見た目だから機械に強そうな雰囲気はあるものの割と機械音痴で、パソコンといえば動画を見るかゲームをするかくらいの使い方しか知らず、全くの素人……まさにIT未経験といった状態でした。勿論、学校でプログラミングやら何やらのITに関する教育を受けたこともありません。唯一まともにできるのはタイピングくらいで、中学生の時にワープロ検定3級とかいうのを取りましたが、だから何だよというレベルの代物です(そのタイピングすら右手を骨折した状態で入社したので絶望的でしたが……)。

 さて、そうは言っても求人サイトを見ると想像以上に【IT未経験歓迎】の文字が踊っています。今やIT、すなわち情報技術は我々の生活には欠かせないものとなり、PCがそのまま人類の命運を担っていると言っても過言ではありません。売り手市場ということで、幸いにも僕のような畑違いの人間もそれなりに入りやすい土壌ができていると感じました。

 とはいえ、現実はそれほど甘くはありません。未経験とはいえ、アラサー。企業方針にもよると思いますが、同じ未経験なら伸びしろのある若者の方を採用したいに決まっています。おまけに言うと僕はだいたい1年ごとに職を転々としており、ついでに旧帝医学部卒・修士課程中退という能力に見合わない偉そうな学歴を持っています。僕が人事ならこんな扱いにくそうなやつまず採用しようと思いません。そういう訳(かどうかは分かりませんけれど……)で、割とがっつり書類審査で落とされました。今は履歴書なんかを郵送しなくても転職サイトの登録データで書類審査を行っている企業も多く、手間やお金はかからなかったのですが、なにせ無職一人暮らしの身で貯蓄にも限界があったので、成果なく時間が過ぎる感覚は心にチクチクときて気持ちのいいものではありませんでした。それでも、一応面接はしてあげるよという企業はチラホラあって、面接さえしていただければ社会人としての振舞は一応しっかりしているということで割と内定を頂けました。

 

面接編:IT未経験の人材に企業は何を求めているのか

 自分がこれまで所属していた業界、僕ならば医療業界ですが、そういうところで面接をする際にどういうことを聞かれるのかは、まぁ何となく分かるものです。では他業界での面接はどうなんだろうと言うと、やはり医療業界とは全く聞かれることが違いました。どうやら、業界特有の面接あるあるみたいなものが存在しているようです。

 個人的な印象では、IT未経験者の面接では主に人柄が強く見られていると感じました。いや、そんなのどの面接でも同じだろと思われる方もいるかもしれませんが、残念ながら医療業界はそうではなかったので許してください。で、人柄って具体的になんやねんというのは、要はコミュニケーション能力の話です。世間では割と勘違いされていますが、コミュニケーション能力とは明るく元気で誰とでも仲良く話せる能力ではなく、必要に応じて他人とのやりとりを適切にこなす能力のことです。明るく元気でも質問に対して見当違いな返しをしたりTPOを弁えない振舞をする人間はコミュニケーション能力が高いとは言えません。逆に面接で緊張してどもってしまったり言葉が出なかったりというのはあまりマイナス評価にならないようで(実際、IT業界には陽気な雑談などがあまり得意ではないという方も結構おられるようです)、例えば報告しなければいけないことをキッチリ報告できるか、分からないことがあったらすぐに質問できるか……。スキルはともかく、同じ職場にいて仕事の進行に支障がでないかというのを見られているような気がしました。

 それに加えてIT業界では日進月歩で技術が発展しくので、常に勉強する姿勢というのが嘘偽りなく重視されます。なので未経験でも「ITについて今何か勉強していることはありますか?」と聞かれることが多いのですが、これはスキルを問うているというよりも学んでいく姿勢があるのかどうかを見ているような感じらしいです。実際、いざ入社してもスキルが追いつかずに退職、なんて事例もザラではありません。と言っても僕は就活段階では何も勉強していませんでしたが「家のパソコンでプログラミング言語など色々調べてはいるのですが、情報が多くて何から手を付けていいのか……といった感じです(苦笑)」みたいな感じでどうにか乗り切りました。受かればいいんです、受かれば。後はSPIみたいな試験を課されることも多かったですが、これは対策もクソもないですね。これで落とされるようなら頭脳労働そのものが向いていないと思います。

 

入社編:未経験で研修スタート、関数ってなんだ?

 入社日の5日前に心ないドライバーによる危険運転で右手(利き手!)の骨を折ったもくず。正直言えば契約更新できずに無職に舞い戻る覚悟をしていました。結論から言うとそうはならなかったのですが、それというのも研修中はひたすら打鍵打鍵というよりは頭を使うことの方が多く、片手でもなんとかこなせるものだったというのが大きかったです。とはいってもCtrlキーを押しながらドラッグ、など両手が必要になる場面もあり、そういう時は折れた手をプルプルさせながらそっとキーを押したりもしました。それは置いといて、研修内容は企業によって様々だと思うのですが、たぶん殆どの企業ではSQLというものをやると思います。弊社では最初の一ヶ月ではEXCELSQLを中心に勉強しました。「EXCEL? ああ、なんか表とか作るやつでしょ?」といったレベルで研修に臨んだ僕は、講師の人が最初に「エクセルの関数」と言った瞬間に「げぇ」と思いました。関数という言葉にいい思い出がなかったからです(ある人もいないだろうけれど)。エクセルの関数って何だ。要はエクセルに備わった機能で色々便利なことができるよ、ということです。エクセル自体がそもそも普通の人にも使えるようなデザインなので、ひとつひとつ理解しながらやればそれほど難しくはなかったです。そしてエクセルの関数や概念が理解できればSQLもそれなりにできます。SEやプログラマなんか世の中に滅茶苦茶たくさんいて、その人たち全員が出来てることが自分にできない訳なくない?くらいの自己肯定感があれば、恐らく問題ないでしょう。

 

試験編:果たして契約更新なるか否か

 弊社は3ヵ月間の契約社員期間があり、1ヶ月ごとの研修試験をクリアして、計3回の研修試験に通れば正社員になれるといった制度を採用しています。そういうわけで、弊社などと言ってますが僕もまだまだ契約社員で、残り2回の試験をパスできなければ無職に逆戻りというわけです。と、結果から言っていますが、そう、1回目の研修試験は合格しました。やったね。内容は多分社外秘なので書けませんが、そう理不尽な難易度ではありませんでした。試験の頃、つまり最近は右手もほぼ治り、タイピング程度なら問題ないくらいまで回復しました。試験後には会社の人から「IT業界でやっていけそうか」といった内容の質問をされました。他業界からの流入が多いITならではの質問です。能力的な部分は試験で評価されますから、つまり、本人が意欲的にこの業界で働く選択ができるか、というわけです。スキルはあってもデスクワークに抵抗がある人だと難しいとか、要はそういうことです。そしてこの質問は、結構大事なことだなと思ったので以下にちょっと纏めて書きます。

 

まとめ:ITの向き不向き

 僕のように他業界からITに転職した際に不安に思う事のひとつとして「果たして自分はこの業界でちゃんとやっていけるのだろうか」というものがあると思います。技術的な適応、精神的な適応、IT業界……少なくとも弊社ではこの二つを重視してくれているようです。医療業界には「成り行きでそうなったから」という理由で医療人をやっている人が山のようにいます。そしてそういう人はなるべく狭くて小さな環境で新しい情報を得ずに仕事をしたがります。そういう妨げのような人が歳を取って自分のスタンスを意欲的な若者に強要し、精神的負担を課すというのが、残念ながら僕のいた環境では横行していました(無論、そういうところばかりではないと思いますが……)。その点、ITはいわば進化と効率の仕事であり、砕いて言えば楽をするための仕事です。膨大な情報を一件ごとに手打ちするのを「頑張っている」、関数を使って効率よく作業するのを「サボっている」と考えるような人間は締め出される業界です。どちらが自分に向いているかなんて、考えるまでもありません。理不尽なことが嫌いで、効率よく合理的に仕事がしたいという人はIT業界に向いていると言っていいかもしれません。

 とはいえ、僕自身未だ研修中の身で、ハッキリ言えばプロジェクト参加もしたことがなく、ITの仕事を知っているとは言えない立場にいます。ITといえば残業が多くブラックという話もよく耳にします。そのすべてが本当だとは思いませんが、当然すべてが嘘という訳でもありません。理不尽なことだって、仕事をしている以上は多かれ少なかれ必ず発生します。この先、嫌になってIT業界から更に別の業界に転職する可能性もあります。しかし、そんなことを気にして立ち止まるくらいなら、取り敢えず進んで、問題に直面した段階で決断するほうがずっとマシです。嫌ならすぐ辞めればいいのです。

 

 

 と、こんな感じで医療業界からIT業界へ移った人間の1ヶ月目をざっと文章にして纏めました。次は2回目の研修試験に合格、或いは不合格となった時にでも更新しようと思います。それか、その間に何か書きたいなと思ったら更新します。もしくは、面倒くさくなって今後一切更新しないかもしれません。

 

 それでは。

 

 

 

 

 

 

近況報告

 

 

 

 色々ありましたので、近況報告をば。

 

報告①:右手首を骨折しました。

 9月5日、バイクで埼玉から銚子、白浜、鴨川、館山、袖ケ浦と千葉房総一周の日帰り旅に出ていたのですが、ゴール目前、川口の外環付近で無理な右折車を避けるために急ブレーキをかけたところ転倒し、右手首を骨折してしまいました。相手の車は一度停止しこちらの様子を伺っていたもののその後逃走、現在警察が捜査中です。世の中にはどんなに安全運転を心がけていても避けようのない事故があるんだなぁと思いました。交通事故に限らず、理不尽な危険に突如晒される(場合によっては命を落としてしまう)というニュースは最近よく耳にしますが、他人ごとではないことを身を以て知る運びとなりました。ちなみに現在、左手一本でタイプしています。不便。

 

報告②:脱ニートしました。

 前々から内定は頂いていたのですが、入社するまでがニートなので伏せておきました。9月11日入社。IT企業です。IT未経験なので最初は研修からですが、もともとPC操作は苦じゃないことと、新しい知識を入れるのが好きな性格が幸いして今のところ楽しくやっています。右手が折れていなければ言うことなしでしたが仕方ない。入社したとはいえ、最初の3ヶ月は契約社員。月に一度のテストに落ちれば契約解消でニートに逆戻りとなります。頑張っていきたい。

 

 とまぁ、波乱万丈の9月となりましたが、どうにかやっていきたいと思います。それにしても、鬱になったりニートになったり右手を折ったり、今年は何かと災難が続いています。初詣で10年ぶりの大吉(ずっと末吉だった)を引いたのは何だったのか。気づけば今年も残り3ヶ月と少し、あまり無茶なことはせず、大人しく過ごしたいと思います。とほほ。